2008年11月27日木曜日

文明の衝突

最近の国際関係に興味があるのであるが、私の持論を述べておこうと思う。
アメリカが言い始めた「文明の衝突」は21世紀版階級闘争とも言え、重要である(対してオリエントが言った文明の同盟」も)。
21世紀まで文明を持た無い新興大国が活躍していた。例えばイギリス・ソ連・ドイツ・日本・韓国・台湾である。
そしてかつて最も栄えた中国も戦争で負けて侵略されていた。
しかし、今日目覚しいのが中国・中東・インドである。
言わば「東側」が台頭しているのである。
オバマが黒人初のアメリカ合衆国大統領に当選したということもオルメカ文明が再興するということであり、ハム、エジプト学派が勢力を得てきているということである。

陰謀論的であるが、以前言った五大文明が五芒星を国旗としているのも五大陸を制覇するためと思うのである。
ハラッパー文化が残るパキスタン(元々親米親中であり、国旗を見よ、最近ではインダス川にダムを中国の援助で建設するそうであるが、これは中国がチベットを征服したということみならず、旧ソ連のアスワンハイダム(ナイル川)や三門峡ダム(黄河)、イラクのダム等といったダム外交の継承者たる象徴であろうか)や元々シリアあたりにいた農耕民のダラヴィダ人(アラビア半島系とDNAが共通)が住み、インドでも経済規模が大きいアラビア海と面する南西部を加えたオリエントをメソポタミア
アフリカをエジプト
ヨーロッパをトルコ
アジアを中国(インド東部を分け与えられる可能性あり)
メソアメリカをアメリカ合衆国
が支配すると思う。
大陸を分けた五芒星は中央に六番目があらわれる。
四つの海(十字架)、五つの大陸(五芒星)の次である六芒星はピラミッドと逆ピラミッドの重ね合わせ、空も地も制すということである。レバントをイスラエルが支配するのであろう。

奇しくも21世紀最初に戦争したのが人類の文明が発祥したメソポタミアであるが、目的が原油と思えぬ。 メソポタミアを漢字にすると米とくる。メソアメリカ(これも共産主義者の学者の言葉であるが)とメソポタミアが関係を結ぶのも当然であった。
湾岸戦争があり、侵攻される前のイラクとアメリカの関係が良いといえぬ。問題はどうしてアフガンにも侵攻したかである。軍事に通じたエンゲルスはかつてアフガンを敵にすることは危ういと説いていた。にも関わらず、アレキサンダーやジンギスハーン、大英帝国のようにアフガンに侵攻したのがソ連であったが、この時アフガンのレジスタンスを支援していたのがアメリカであった。政治体制もイラクとアフガンでは差異があり、ソ連を敵視したタリバン政権と共和制に移行してから親ソであったイラクも対照的である。かつてイラン・イラク戦争というものがあった。冷戦で敵対していると思われた米ソと湾岸戦争で戦うクウェートが共同してイラクを支援した。どうして同盟国であるソ連はともかく、後々対立するイラクと協力できたか。これは私はペルシャという国に問題があると思う。ペルシャはアラブ諸国とはイスラムという共通点があっても歴史的には区別されている。米ソにとってかつて米ソの連合国に背いたペルシャは好ましく無い。しかし、肝心のイスラエルが支援しており、特殊でもある。最近騒がせているペルシャの代表がキュロス、ヒトラーのようなユダヤに尽くすために作られたペルシャ至上主義者かどうかわからぬが(ローマ、プルシア、ロシアといった悪役帝国はペルシアと共通している)。ペルシャの歴史を考えればユダヤに有利である機会を与えてくれている。であるからペルシャを利用したのであろう。こう考えると今更ペルシャが敵視され、アフガニスタンにオバマが増派するとしたのもわかる。インドに対するペルシャの影響力への防波堤としてのアフガンである。
これからは製造業をアジア、サービス業をオリエント、食糧を支配するのがアメリカと私は思うのであるが、どうであろう。
それにしても中南米の反米化がどうして今起こっているのかを考えるべきであろう。
「文明の衝突」は地域密着型の争いであり、特にアメリカ合衆国(アメリカ統一)は中南米にヘゲモニーを持つのである。
市場としても中南米は魅力的であり、侵攻の口実であろうか。

WWIIは「植民地を持つ国」と「持たざる国」の戦争であったが、冷戦はイデオロギーを持つ国と持たざる国(戦争というよりも階級関係)、WWIIであると「文明を持つ国」と「持たざる国」という構造かと思われる。