2008年9月19日金曜日

暴力とナショナリズム

最初の反帝国主義戦争といえばアメリカ独立戦争、独立革命である。独立宣言を起草した建国の父ジェファーソンがユダヤ系というのも前回言ったが、第2代大統領のアダムスも「ユダヤ人は、ほかのどの民族よりも人類の文明化に大きな役割を果たした」等と記している(確かに「文明化作用」的影響を及ぼしている)。私は西垣通氏らが唱えるアメリカ=約束の地説を支持する。公民権運動の父でアフリカ独立の父エンクルマと親しかった共産主義者のデュボイスによると日露戦争は有色人種が白色人種を倒した革命である。デュボイスが設立したのが全米有色人種地位向上協会だが、有色人種という語彙が共産色を帯びるのも当然と言えよう。どうやら日露戦争はヤコブ・シフが黒幕だったらしく、反ユダヤ主義者の牙城だったロシアに報いるためだったようだ。さらにロシア革命には明石大佐を始め日本の軍部も関係していた。高橋是清は世界最速で恐慌から日本を脱出させたことで知られるが、縁があったからだろうか。ロシア革命もトルコ独立(青年トルコ革命の関係者もソ連と関係があった)やフィンランド独立等(アルメニア独立もいれたいのだが)を被圧迫民族解放理論に基いて援助している(孫文も)。そして砕氷船理論が成功し、多くの国が東側(第三世界も含む)であった。そもそも「民族自決」もウィルソンより先にレーニンが唱えたのである。ソ連とドイツの軍部や実業界の橋渡しをしたのが押井さんのケルベロスで知ったカール・ラデックというユダヤ系の陰謀家だという。ラデックは後に「ナショナル・ボルシェヴィキ」という運動を開始する(どうしても私はあの「霊的ボルシェヴィキ」を思い出してしまうが)。その「カテキズム」を書いたとされるユンガーや「第三帝国」という言葉をつくったブルックも参加していた。ユダヤ系外相ラーテナウを暗殺したコンスルもこの運動から出てきた。海外のドキュメンタリーで知ったことだが、日本だけでなく、ドイツもスパイに牛耳られてたようだ。第一次世界大戦で大きく役割を果したのがマキシムの機関銃とノーベルの無煙火薬だが、WWIの黒幕と言われるユダヤ系商人ザハロフと両者は親しくしていたという。この大戦でユダヤ系ドイツ人科学者ハーバーが毒ガスを開発し、化学兵器の父と言われる。その後イタリアやドイツから亡命してきたユダヤ系や親ユダヤの異邦人がアメリカで原爆を開発。これはプランクが最も恐れた事態だろうが、アメリカにヘゲモニーが移るのは既に計算されていたのものだったのかもしれぬ。一方、テロルには体制側のものと反体制側のものの二種類あるが、十字軍と暗殺教団は手段が違えどともにセム系一神教である(アッシリアとイスラエルも)。アサシンはユダヤ教徒の魔術師とも言われた。ローマ帝国にテロを仕掛けた熱心党とも似ている。テロリストの原型だろう。聖書では世界で最初の殺人事件が行われたとされ、世界最古の壁画や墓地、農耕、モスク、教会、戦争(摩天楼はイエメン)で知られるシリアは汎アラブ主義発祥の地である。

A more formalized pan-Arab ideology than that of Hussein was first espoused in the 1930s, notably by Syrian thinkers such as Constantin Zureiq, Zaki al-Arsuzi and Michel Aflaq. Aflaq and al-Arsuzi were key figures in the establishment of the Arab Ba’ath (Renaissance) Party, and the former was for long its chief ideologist, combining elements of Marxist thought with a nationalism to a considerable extent reminiscent of nineteenth century European romantic nationalism.http://en.wikipedia.org/wiki/Pan-Arabism

シリアのバアス党、アサドはソ連で訓練されていたから親ソ容共だった(イラク共産党の場合、初代首相カシームからアル=バクル政権まで共産党は入閣しており、イラク最古の事実上最大政党であったが、フセインに弾圧された)。エジプト共産党は合法政党であったが、解散して体制に与したそうである。最近だとシリアとイスラエルがトルコを介して国交を結ぼうとしているらしい、やっぱりセム系の国同士だから関係を良好にした方が私もよいと思うが。フサイン・イブン・アリーの息子でアラブ反乱のリーダーであるファイサル1世はバルフォア宣言に賛同している。ハーシム家は親ユダヤで団結すべきだ。あらゆるナショナリズムはシオニズムをモデルにしているようだ。汎アフリカ主義も汎アラブ主義もそうである。