ドゥルーズは資本主義やマルクス、フロイトと絡めて分裂症(スキゾ)をたたえたが、分裂症は幻覚で有名だ。幻聴・幻視・幻嗅・幻味・幻覚・体感幻覚(幻触)の五つがある。そして「霊」「宇宙人」「電磁波」「共産主義者」といった外部性の妄想を伴う。特に他者と自己を区別できないことが興味深い。これは「私のもの」と「汝のもの」の区別ができていないことと一緒だろう。人格の分裂のように身体と思考の共有だ。マルクス・エンゲルスと心理学といえば母権論だが、母胎というより未開人が分別できないことに感銘を受けたと思う。つまり、未分化だ。幼児や未開人は「共感覚」が多い。 そういえば自閉症も情報を選別できないところがあるという。
それと分裂症には共産主義に恐怖を持っていることが多い。例えばノーベル賞のジョン・ナッシュや日本で言えばパ○ウェーブ研究所だ。ここではスターリノロジー的である強迫症(パラノ)ではないことに注意すべきである。こういった分裂症の傾向にも最もな根拠がある。共産党宣言で明確に高らかに掲げられてるように共産主義とは私的所有を廃止し、私的保証、私的安全、あらゆるプライバシーを破壊し、必要であれば所有権に侵害を加えるものである。「マルクスの亡霊」とも関係あるかもしれまい。