2008年8月25日月曜日

契約と司法

世界最古の法典といえばハンムラビ法典だが、実際だとウル・ナンム法典である(但し、法典はアッカド王朝に影響を受けたウル第三王朝のものである)。法律とは何か。コモン・ローという言葉で端的にあらわせる。共有されるべきものである。宗教でいえばユダヤ教の律法、ヒンドゥー教や仏教の理法(リタ、ダルマ)。これは共有させることを目的とする。つまり、法に則ることで同一の結果が共有できると説く。私が法だと言うことがあるが、これも自分の思いを相手に通す(共通)ことである。世界最古の条約といえばアッカド語が書かれていたカデシュ条約だが、実際だとウンマ・ラガシュ条約である。契約とは何か。対立するものが共通点を見出して関係を共有結合(アソシエーション)することである。