2008年2月15日金曜日

ハリウッドとレーニン

エイゼンシュタインとハリウッドの密接な関係は知られている。喜劇王チャップリン、アニメ王ウォルト・ディズニーもエイゼンシュタインと親しくし、赤狩りに遭った(だからベンヤミンはディズニーに肯定的だった)。コッポラ、キューブリック、ルーカスなど偉大な映画人にも影響を与えた。しかし、重要な事実がある。「映画の父」D・W・グリフィスとレーニンである。リリアン・ギッシュは自伝の213頁にてレーニンがグリフィスを招き、映画の責任者に任じようとしたエピソードを紹介している。チャップリンはグリフィス、そしてエイゼンシュタインとハリウッドの蜜月の立役者であるフェアバンクス、ピックフォードと盟友であった。

富野由悠季
2002 キネマ旬報社

富野さんも映画のことを理解している。モンタージュこそ映画の本質なのだ。今もソ連の映画理論はハリウッド、世界を徘徊しているのだ。CMもモンタージュである。「2001年宇宙の旅」のタイムスリップのようなシーンもモンタージュである。モンタージュなくして映画なし!!なあ、ゴダールよ。